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ストレッチやマッサージとの違い

やり方さえ間違えなければストレッチやマッサージにもそれぞれ効果はあります。ですがやり方によっては症状悪化の原因となります。ストレッチは部位の状況によっても方法を微調整しなければならないので、実はとても難しい施術法の一つです。ストレッチも今では多くの方が取り入れていますが歴史は浅く50年ほどです。拘縮している筋肉は、無理に伸ばされすぎると危険を感じ縮みという信号を出して拘縮が強くなることがあります。関節の可動域は本来その人が持っている能力までしか動かないのでそのバランスを崩すことで筋肉の拘縮が蓄積することがあります。競技にもよりますが関節が硬い人の方が力も強く、怪我をしないということが多く起きます。これは関節が硬い方がバネが強く発揮できるからです。例えば小さな枝を想像してみてください。枝は硬い方が曲がった時にその反発を利用して遠くに飛ぶことができます。この時柔らかすぎると反発が少なく力が伝わりにくいことがあります。これが人体でも同様のことが起きるのです。バレエなど身体の柔軟性を必要とする競技では柔軟、ストレッチはどうしても必要となってきますが、この時、拘縮した筋肉のケアを怠ると痛みや怪我の原因となります。ストレッチはリラックス効果があるので運動の前など行うと筋肉がリラックスして力が出ないこともあります。もし行うのであれば静的ストレッチではなく動的ストレッチを取り入れてみてください。本来筋肉はストレッチなど準備運動をしなくても動けるようにできています。拘縮した筋肉が増えてくると血流の流れが悪くなるため準備運動をしないと身体が動かなくなってしまうのです。子どもは拘縮した筋肉が少ないので準備運動をしなくても全力で走れますし、野生動物は獲物を捕まえる時、逃げる時、準備運動はしませんよね。

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マッサージでも痛みが緩和することがあります。これは施術によって血流が促進され老廃物や痛み物質が流れることによるものです。一時的に気持ち良くなりますが、また痛みがぶり返す経験をした方は多いのではないでしょうか。マッサージによって一時的に血流が促進されただけで拘縮した筋肉は改善していないので、運動やお風呂で身体が温まるのと同じで、その場だけの効果となることが多いのです。さらに、マッサージも強く行うと筋繊維を損傷し筋肉の拘縮を悪化させることがあります。拘縮が進行すると表層から筋肉が固くなり、マッサージを受けた時の感覚が鈍くなります。そのため「もっと強く」押してほしい感覚になります。これによってマッサージを受けると一時的に楽になる、でもすぐに血流障害が起き再度施術を受ける、また拘縮が進行していくという悪循環になります。ストレッチポールやマッサージボールも最初は痛みがあるが徐々に痛みがなくなり改善した感覚になりますが、これは筋肉が固くなることで痛みの感覚が鈍くなっている可能性があります。我々の施術の中でもマッサージのような手技はありますが、筋肉の位置、関節の位置を調整しながら筋繊維に負担がかからず、奥の筋肉の血流を促進する施術ですので負担なく改善が可能です。

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